「令和遣欧使節」高まる士気 支倉常長の子孫ら30人が仙台で結団式 来月にスペインとイタリアを訪問

支倉常長ら慶長遣欧使節団のスペイン到着410年を記念し、スペインとイタリアで一行の足跡をたどる「令和遣欧使節」の結団式が21日、仙台市宮城野区のみやぎNPOプラザであった。公募でメンバーに決まった県民ら約30人が参加し、両国との文化交流などを育む狙いを確認した。

 団長の支倉常長家14代当主、支倉正隆さん(56)=兵庫県尼崎市=は「集まってくださった皆さんと一緒に現地に行けるのは、常長の子孫としては大変名誉なこと」と感謝した。

 メンバーの佐々木和夫さん(77)=仙台市太白区=は「常長に関連する古文書を見るのが楽しみ」と心待ちにする。仙台凧(たこ)の会の副会長も務めており、「日本の伝統文化を現地の人々にも知ってもらいたい」と話した。

 使節は国際交流団体ハポン・ハセクラ後援会(仙台市)が組織した。メンバー約50人が10月16日から9日間の日程で訪ねる。

 スペイン南部のコリア・デル・リオ市で、慶長使節の子孫とされる「ハポン(日本)」姓の人々と交流。令和遣欧使節内に設ける混声合唱団「コロ・はせくら」が同市とイタリア中部のチビタベッキア市で、現地の合唱団と合同コンサートを開く予定。

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