■定年迎える団塊世代の男性サラリーマン調査
ユーキャンが今年4月以降に定年を迎える団塊世代の男性サラリーマンを対象に、意識調査を実施した。
サラリーマン生活を振り返り「会社に対する思い」を聞いたところ、「忍」の字が42人(14%)と最も多かった。理由は、「我慢の連続だった」「家族のためにじっと耐えた」など忍耐の日々をうかがわせる内容が目立つ。
そんな苦労の多かった団塊世代から、今年の新入社員に向けてのメッセージは、「一生(所)懸命」「温故知新」が同率1位という結果になった。次いで「一期一会」「誠心誠意」「切磋琢磨(せっさたくま)」が続く。
サラリーマン生活の中で一番悔いが残っていることの1位は、「満足のいく仕事ができなかったこと」。とはいっても、定年まで勤めきるということは、尊敬に値することなのではないだろうか…。
あこがれるシニア世代は、加山雄三さんがトップ。ただ、「特になし」と回答した人が300人中114人に達し、「人のまねはしたくない」「自分は自分流」という意見も多い。
定年後に取得したい資格は「マンション管理士」「気象予報士」「英検」がベストスリー。「定年後も働きたい」「常に学習したい」などが挙がり、定年後も自分磨きに余念のない団塊世代の姿が浮かび上がった。
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≪調査方法≫2月23~3月2日にインターネットで実施。1947~49年生まれの既婚・子供のいる男性サラリーマン300人から回答を得た。「会社に対する思いを漢字一字で…」の回答は上位5位まで、その他の質問の回答は上位10位までまとめた。
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▼「会社に対する思い」を漢字一字で表すと?
順位 回答 人
(1)忍 42
(2)楽 16
(3)無 12
(4)謝 10
(5)恩 9
▼新入社員に伝えたいことを四字熟語で表すと?
順位 回 答 人
(1)一生(所)懸命 17
(1)温故知新 17
(3)一期一会 11
(3)誠心誠意 11
(3)切磋琢磨 11
(6)初志貫徹 10
(7)七転八倒 7
(8)一心不乱 6
(8)喜怒哀楽 6
(8)有言実行 6
▼サラリーマン生活で悔いが残っていることは?
順位 回 答 人
(1)満足のいく仕事ができなかったこと 36
(2)会社を辞めなかったこと 24
(3)出世できなかったこと 18
(4)会社や上司との確執 15
(5)勉強やスキル不足 13
(6)自分の時間を犠牲にしてきたこと 11
(6)転機の選択ミス 11
(6)人間関係 11
(9)経済的なこと 10
(10)病気を患ったこと 8
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