住まいや住環境に求めることは、各国でどのような違いがあるのでしょうか。そこで、日本、中国、タイ、インド、アメリカ、ドイツの6カ国に住む20~69歳の男女(各国500人)に調査をしたところ、日本と中国は「日当たりが良い」、タイ、アメリカは「キッチンが使いやすい」、インドは「セキュリティがしっかりしている」、ドイツは「庭・バルコニーがある」が最多となり、各国の特徴が出た結果となりました。
マーケティング・リサーチ会社の株式会社クロス・マーケティング(東京都新宿区)が、2022年12月に「グローバル生活実態・意識6か国調査(2022年)」と題してインターネットで実施した調査です。
調査の結果、「住まいの周辺環境に求めること」として、日本、中国、タイ、アメリカでは「治安が良い」(日本59%・中国64%・タイ72%・アメリカ60%)が最多となりました。インドは「家族が住んでいる場所へのアクセスが良い」(65%)、ドイツは「自然や緑がある」(63%)が最多であるほか、「治安の良さ」(インド64%・ドイツ50%)も3番目までに挙げられています。
また、各国とも「近くに商業施設やスーパーがある」(日本51%・中国63%・タイ57%・アメリカ46%・ドイツ57%)や「近くにコンビニエンスストアがある」(日本35%・中国60%・タイ66%・インド60%・アメリカ48%)のいずれかはTOP5までに挙げられたほか、日本のみ「最寄り駅へのアクセスが良い」(44%)が3番目にランクインしていました。
続いて、「住まいに求めること」では、日本と中国は「日当たりが良い」(日本54%・中国72%)、タイとアメリカは「キッチンが使いやすい」(タイ61%・アメリカ56%)、インドは「セキュリティがしっかりしている」(70%)、ドイツは貸し庭文化もあることから「庭・バルコニーがある」(65%)が最多と、各国の特色が出る結果になりました。
2位には、日本は「収納スペースが広い/多い」(44%)、アメリカとドイツはペット飼育率が高いことから「ペットが飼える」(アメリカ49%・ドイツ47%)がランクインしていたのも特徴的な結果となっています。
次に、「家の中での困りごと/負担になっていること」については、日本は「水回りの掃除」(26%)、中国は「献立を考える」(36%)、タイ、インド、アメリカは「食器洗い」(タイ52%・インド41%・アメリカ28%)、ドイツは「片付け・整理整頓」(24%)が最多に。
また、「水回りの掃除」(中国34%・タイ49%・インド38%・アメリカ27%・ドイツ20%)は、6カ国ともTOP3までにランクインしていたほか、日本では「献立を考える」(21%)が2位、さらに、ロングヘアの女性が多いインドのみ「肌や髪の手入れ」(33%)が5位に挙げられています。
最後に、「普段の余暇時間に家で行っていること」は、6カ国すべてで「テレビを観る」(日本65%・中国67%・タイ65%・インド76%・アメリカ71%・ドイツ76%)がトップ。また、ドイツを除く5カ国では2位に「動画共有サービスを観る」「SNSをする」などインターネット関連の項目が挙げられたのに対して、ドイツは「料理、お菓子作り」(57%)が2位にランクインしていたそうです。