不動産情報サイト「SUUMO」のリクルート住まいカンパニー(東京・港)がまとめた「住みたい街ランキング2019 関東版」で横浜が昨年に引き続き1位を獲得した。都心やリゾート地へのアクセス良さや商業施設の多さが人気の理由に上がった。再開発を背景に埼玉県のターミナル駅が躍進。大宮が9位から4位に、浦和が10位から8位へと上昇した。
同社の「住みたい街ランキング」調査は11年を除き10年から毎年実施している。2年連続で首位となった横浜は都心に30分程度でアクセスが可能。近年は横浜駅の西口だけで無く東口も再開発が進み、家族向けの商業施設も増加している。ファミリー層からの投票が伸びたほか、年代別投票では20~40代のいずれの年代でも1位だった。
2位は恵比寿、3位は吉祥寺でいずれも昨年と同じだった。従来は恵比寿と吉祥寺が首位争いを繰り広げてきたが、この2年はターミナル駅に押されている。
今回調査では9位から4位になった大宮、10位から8位に上がった浦和など、都心へのアクセスがよい中核都市が目立った。SUUMOの池本洋一編集長は、中核都市は近年再開発がすすみ「家族で暮らしやすくなっている」と指摘する。
住みたい自治体ランキングでは昨年と同じく東京都港区が1位だった。第2子以降の保育料の無料化など、子育てや高齢者に対応した環境が魅力になっているという。2位は同世田谷区、3位は同目黒区だった。
調査は東京都と神奈川、埼玉、千葉、茨城各県在住の20~49歳の男女を対象にした。調査期間は1月4日~11日で、インターネット上で実施した。有効回答数は7000人。