「共に成長を」宮城農高生、復興さくらを仮植。宮城・名取

 東日本大震災で校舎が使えなくなり、名取市高舘の県農業大学校内の仮設校舎で学ぶ宮城農高の生徒たちが19日、仮設校舎近くの農地に「復興さくら」と名付けたソメイヨシノの苗木200本を仮植した。
 被災地の復興を願って名取つばさライオンズクラブ(相沢三千男会長)が苗木を寄贈。宮農が借りている県農業・園芸総合研究所鴻巣圃場に、農業園芸科の3年生10人が、高さ約1.5メートルの苗木を一本一本、スコップで植えた。
 名取市下増田にあった宮農の校舎は、津波の直撃を受けて2階まで浸水した。この日植えた桜は2017年度末までに同市西部に再建予定の新校舎敷地に植え替える。
 仮植式で白石喜久夫校長は「宮農の復興は仙台平野の復興でもあるという高い志を持って頑張ろう」とあいさつ。生徒会長の3年佐藤麻結さん(17)は「私たちと共に成長する桜を復興のシンボルにしたい」と述べた。

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