傷害事件の被害者を装って妻に虚偽の110番をさせ、警察の業務を妨害したとして、仙台南署は18日、軽犯罪法違反(業務妨害)の疑いで仙台市太白区の無職の男性(51)を仙台区検に書類送検した。
書類送検容疑は5月29日午後10時半ごろ、自ら左胸をアイスピックで刺したにもかかわらず、妻に「夫が何者かに刺された」と虚偽の110番通報をさせ、警察の業務を妨害したとしている。同署によると、この通報を受け、傷害容疑事件として数十人の警察官が捜査にあたった。
男性は当時勤務していた会社で自身の業績不振に悩んでおり、同市立長町小学校(同区)近くの路上で左胸を刺したという。その後自力で帰宅し、妻に110番通報させた。男性は同市内の病院に搬送されたが、5月30日午後に自作自演を認めた。
男性の虚偽通報で、同校では児童の一斉下校を実施するなど対応に追われた。