大手広告会社「電通」の元部長が、イベント制作費の名目で知人の会社から約1億6000万円をだまし取ったとして東京地検特捜部に逮捕されました。
電通の元部長で不動産会社役員の大森章道容疑者(46)は、電通に勤めていた2008年10月、「イベント制作費を前払いすれば、5%上乗せして返済する」と持ちかけ、知人が経営する会社から約1億6000万円をだまし取った疑いが持たれています。特捜部によりますと、電通はこのイベントを扱っていなかったにもかかわらず、大森容疑者は「電通で扱っているイベントで、予算も組んである」などと説明し、相手を信用させていたということです。電通は「民事裁判で係争中のため、コメントは差し控える」としています。