「卒婚」とは籍は抜かずに結婚生活を”卒業”するもの、清水アキラさんも加山雄三さんも「卒婚」体現者
「卒婚」とは、籍は抜かずに結婚生活を”卒業”するものです。
2004年に出版された「卒婚のススメ」(杉山由美子著)という本がきっかけで広まった造語です。
子どもが独立したり、夫が定年退職したことなどをきっかけに、夫婦が結婚という形を継続しつつも互いに干渉せず、それぞれの人生を自由に歩んでいくのが卒婚。
「離婚」ではなく「仮面夫婦」でもない新しいスタイルの結婚生活で、ものまねタレントの清水アキラさんや俳優の加山雄三さんも「卒婚」経験者です。
清水さんは夫婦して自分の生活をおう歌するための「卒婚」。
加山さんの場合、グリーンカードを剥奪されないために妻は半年以上アメリカに滞在する必要があり、加山さんは仕事もあるので「卒婚」状態ですが、「別居婚」や「単身赴任」に近い形にも思えます。
「卒婚で自由が得られる」のだから、「結婚しているからやりたいことができない」という時代ではなくなった
注目すべきは、清水アキラさんにしても加山雄三さんにしても、夫婦仲がいい、ということです。
実際に清水さんはその後、卒婚を卒業し、ご夫婦で同居されたそうです。
元貴乃花親方の場合、離婚届を提出済なので、明らかに「離婚」です。
「円満で離婚する人ってあまりいないと思う」と苦笑なさったそうなので、本当のことはおふたりにしかわかりませんが、夫婦仲がいい、と言い切れるかは微妙でしょう。
ただ、あえて「卒婚」という言葉を使われたのは、「それぞれの人生を自由に歩む」ことを強調されたかったのでしょう。
今の時代、人の生き方に、多くの選択肢があります。
元貴乃花親方も、景子さんも、やりたいことや夢や目標があると思いますし、それができる環境や能力もお持ちだと思います。
だったら、やればいいのです。
「やりたいことや夢や目標に向かって、それぞれの人生を前向きに歩む」ことを互いが幸せとして認識して選択するのは、決して悪いことではありません。
それを「結婚」したままやるのか、「離婚」してやるのか、「卒婚」状態になってするのか? 形なんて、どうでもいいじゃないですか。
「結婚したらやりたいことができない」「結婚しているからやりたいことができない」という時代ではありません。
「卒婚によって自由が得られる」のなら、「結婚は不自由という状態からいつでも卒業できる」わけです。“足かせ”が取り除かれて、「結婚」はもっと気軽にしていいものになっているようにも思えます。
貴乃花親方にも、景子さんにも、そしてやりたいことがある皆さんにも、ぜひ前向きに人生を歩み、幸せに向かって歩んでほしいと思います。