「回らないすし」都心に続々

回転ずし業界で「回らないすし」の出店が相次いでいる。「かっぱ寿司」を展開するカッパ・クリエイトホールディングスは18日、回転レーンのない新型店 「鮨ノ場(すしのば)」を東京・青山に開く。郊外型の「かっぱ寿司」より小ぶりで、家賃の高い首都圏の駅前に5年で100店を出す。

1号店「青山オーバルビル店」は約80平方メートルでカウンターと テーブルの計30席。1皿120~420円で、約100種のすしをそろえた。健康志向に応えようと、アスパラやオクラなど野菜のすしも。客がタッチパネル で注文すると、すしがベルト式の高速レーンにのって席まで届く。

従来型の「回る」店では、目当てのすしが回転レーンに並んでいても、鮮度を求めて新しいすしを注文する客が増えているという。古くなったすしを捨てる無駄も減るとみている。

業界最大手で、「スシロー」を運営するあきんどスシローは今年1月から、注文を受けて店員が席にすしを運ぶ新店「ツマミグイ」を東京都心に3店だした。

関東中心に約130店ある元気寿司は、注文を受けて高速レーンで運ぶ形態を2012年から約40店展開。今後も回らない店に転換していく方針だ。(岡林佐和)

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