「土地売りたい」3割超 名取市・閖上住民調査速報値

宮城県名取市は15日、東日本大震災で被災した閖上地区の復興まちづくり推進協議会の第7回会合を仙台法務局名取出張所で開き、同地区の住民意向調査の速報値を公表した。所有する土地について、区画整理後の利用をめぐっては、売却の意思を示した世帯が3割を超えた。
 調査は2月上旬に始め、閖上地区の居住者や地権者など約2400世帯を対象にアンケート形式で行った。11日時点で767世帯(31.9%)の回答があった。
 将来の土地利用意向では「自分で所有し利用していく」が21.4%、「自分で所有し貸していきたい」が5%だった。
 これに対し、「今すぐ売りたい」が17.3%、「時期を見て売りたい」が16.4%と、売却意向が合わせて33.7%に上った。
 「まだ決められない」は31.4%だった。
 将来の住宅再建希望に関しては「持ち家(一戸建て)」が54.6%と最も多く、「公営住宅」が31.9%と続いた。
 市は調査結果を基に、被災市街地土地区画整理事業(約120ヘクタール)の区画や公営住宅の配置など土地利用について検討を進める。

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