サッカーのイングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッドに移籍する日本代表の香川真司選手(23)=FCみやぎ出身=が21日、仙台市内で東日本大震災で被災した子どもと交流し「夢を持って何か一つのことに頑張ってほしい」とエールを送った。
香川選手はこの日、仙台市宮城野区のキリンビール仙台工場で行われたサッカー教室「JFA・キリンスマイルフィールド」のゲストコーチを務め、地元の小学生とミニゲームで汗を流した。
香川選手は「子どもが必死にボールを取りに来たのでやりがいがあった。楽しく、リフレッシュできた」と笑った。
Jリーガーを夢見たのは5歳のとき。中学から宮城にサッカー留学し、仙台市八乙女中、宮城県黒川高に通いながら、FCみやぎでサッカーに明け暮れた。「プロになるための大切な時期を過ごした。決してエリートではなかったが、どんな環境でも夢を持ち続けることが大切」と訴えた。
2014年ワールドカップ(W杯)ブラジル大会のアジア最終予選や新天地マンチェスター・ユナイテッドでの挑戦が続く。「スポーツ選手が持つ影響力は大きい。子どもたちが希望を持ってくれるように、サッカー選手になりたいと思ってくれるように、もっと素晴らしいプレーを見せたい」と決意を新たにした香川選手。同日、メディカルチェックを受けるため、英国のマンチェスターへ出発した。