南三陸ホテル観洋(宮城県南三陸町)は、明治時代の建物が点在し「みやぎの明治村」として知られる登米市に宿泊客を案内し、その様子をフォトブック(写真集)にまとめる企画を準備している。撮影するカメラマンを地元から公募し、12日からホテルのホームページで受け付ける。
国内外の富裕層がターゲットで「大人旅」をうたう。ドラマや旅番組に出演する俳優のように時代に合った衣装を着付けたり、メーキャップを施したりして明治の雰囲気に浸る。夜はホテル観洋に宿泊し、海の幸や温泉を堪能してもらう。
カメラマンは、プロデューサーを務める東京在住の写真家・映画監督エイミー・モリさんらが審査して決める。来年4月以降に研修を始め、ツアーの細部を詰める。
ホテル観洋の女将(おかみ)阿部憲子さん(60)は「コロナ禍を経て、オンラインでは体験できない本物の旅が求められている。地元の才能を発掘することで、人口増にもつなげたい」と話す。