「大戸屋」全店舗を休業し従業員の再教育と店舗清掃 店舗へのスマホ等持ち込み禁止へ

大手定食チェーン「大戸屋ごはん処」を展開する大戸屋ホールディングス(東京都武蔵野市)は4日、運営店舗で従業員による不適切行為があったことを受け、12日に全店舗を休業とし従業員の再教育と店舗の掃除を実施すると発表した。

 同社は公式サイトで「3月12日(火曜日)に『大戸屋ごはん処』全店舗を休業して、『従業員の再教育』と『店舗の清掃』を実施し、『食を通じて社会に貢献する』という私たちの使命と存在意義を見つめ直す日と致します」と発表。

 「問題を起こした個人の責任のみならず、従業員教育が不十分であった当社経営にも責任があります」と不信感の払拭に取り組んでいくとした。

 また、再発防止への決意として「動画を当社グループの社内ポータルサイトに掲示するとともに、当社ホームページにも掲載致しましたのでご高覧頂けましたら幸甚に存じます」と動画を公式サイトに掲載するとした。

 今後、予定している取り組みについては「店内における服務規律の徹底」「食材・店舗備品の取り扱いおよび衛生管理ルールの徹底」「SNS等インターネット投稿における社会的影響と責任に関する研修の実施」「店舗スタッフへの教育マニュアルに基づく定期的な啓発の実施の徹底」するとともに「スマートフォン等携帯端末の店舗内への持ち込みを禁止いたします」とした。

 飲食店の従業員が悪ふざけをする動画を投稿し、炎上する事例は2013年に多発。今年に入ってから再び目立ち始め、「すき家」や「くら寿司」「ビッグエコー」「バーミヤン」「セブン―イレブン」などで明らかになっている。過去の流出動画が“発掘”される例も増えており、今回のケースも昨年中に撮影した動画とみられる。

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