「大谷を名乗り銀行員騙した」「口座の電話番号等変更」 水原氏、24.5億円搾取した生々しい犯行手口が続々判明

■米ESPNが詳細を報道

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手の通訳を務めた水原一平氏が違法賭博に関わったとされる問題で、水原氏が大谷から1600万ドル(約24億5000万円)超を搾取した容疑で訴追されたと米メディアが一斉に報じた。その中で、水原氏の生々しい犯行の手口が明らかになり、米スポーツ専門局「ESPN」が報じた内容をまとめる。

 連邦当局が水原氏を銀行詐欺容疑で訴追したとし、訴状によると、2018年に大谷が米国に移住した際、エンゼルスから給与が振り込まれる銀行口座の開設を手助けした。大谷は水原氏に口座をコントロールする権利は与えたことはないと話したが、供述書によると、水原氏は大谷の日本語が話せないファイナンシャルアドバイザーと会計士に、口座へのアクセスを大谷が拒否したと偽って伝えたという。

 また、訴状には胴元の名前は記載されていないものの、役割と詳細がかねてから報じられていたマシュー・ボウヤー氏と一致すると言及。「銀行記録では、2021年下旬にオオタニの口座の電話番号とEメールアドレスがミズハラに関連するものに変更されたことも示している」としており、水原氏が勝手に大谷の口座情報を変更したとみられる。検察当局によると、賭けの勝ち分は大谷の口座ではなく、水原氏の口座に振り込まれていたという。

 供述書によると、水原氏は胴元に対し、限度額の拡大を求めるテキストメッセージを何度も送っていたという。2022年11月14日、水原氏は「僕はスポーツ賭博が下手すぎるようだね(笑)……限度額、また広げられない? 知っての通り、返済しないことを心配する必要はないよ!!」と記したとされている。

 また、捜査当局は水原氏が大谷を名乗り、銀行員を騙して送金を許可させた銀行からの電話録音記録にも頼ったという。訴状には2023年6月20日に胴元の関係者に50万ドルが送金された具体的な内容も記載されていたといい、水原氏のこれまでの犯行の手口が徐々に明らかになっている。(THE ANSWER編集部)

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