漫画家、故赤塚不二夫さんの国民的ギャグ漫画「天才バカボン」が、3月に日本テレビ系特番として初実写化されることが2日、分かった。東京都内で電 撃発表され、バカボンのパパ役のお笑いコンビ、くりぃむしちゅーの上田晋也(45)らが劇中衣装で登場。ドラマ初主演の上田は「こだわりは、おでこのし わ」と胸を張り、ママ役の松下奈緒(30)は「こういう家に(嫁に)行きたい」とパパのキャラにベタぼれだった。
東京・芝公園の東京タ ワーで行われたサプライズ会見。はちまき&腹巻き姿の上田、昭和の良妻賢母を思わせる落ち着いた衣装の松下、さらにバカボンを演じるお笑いコンビ、おかず クラブのオカリナ(31)が渦巻き柄の着物姿で登場し、爆笑のミニドラマを繰り広げると、観客から笑い声と歓声が沸き起こった。
昭和を代表する傑作ギャグ漫画の初実写化。上田は自身のなりきりぶりに、「衣装もしっくりくる。自前のおでこのしわは、100点満点の再現度」と自信の弁だ。
きっかけは1年半前、上田が雑談で日テレの栗原甚プロデューサーに「バカボンのパパによく顔が似ているといわれる。やってみたい」と言ったことだった。
著作権を管理するフジオ・プロは、赤塚さんがとくに大事にしていた漫画だけに今まで実写化を断ってきたが、今回、同局系「踊る!さんま御殿!!」(火曜後 7・56)など数々のバラエティーを手がけてきた栗原氏と上田のタッグとあって、「笑いが分かっている人なら」と快諾した。
ドラマは2016年が舞台で、“家族の絆”をテーマにバカボン一家の日常を描く、ほぼオリジナルのストーリー。
“スーパー自由人”のパパを演じる上田は、09年の同局系「イケ麺そば屋探偵」に死体役で出演したことはあるものの、演技経験はほぼゼロ。それでも「本当のファミリーみたいな和気あいあいとした雰囲気でできた」と昨年12月上旬の撮影を楽しんだ様子だ。
10年のNHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」でも良妻賢母を演じ、“お嫁さんにしたい女優”NO・1といわれる松下は「こんな旦那さんだったら毎日、楽しいでしょうね。こういう家に(嫁に)行きたいなと思いました」とパパにメロメロ。
最後は集まった200人の前で豆をまき、同作の大ヒットを祈願した。