契約社員の平均年収が高い企業は? 転職サイト「キャリコネ」などを運営するグローバルウェイが調査を行った結果、1位は電通の484万円だった。同社の契約社員からは「基本給は前職をベースに決められる。残業が多いため、残業代が年収の3割~4割を占める」「賞与は1カ月分と決まっており、正社員がボーナスカットになった年も変わらず1カ月分支給される」といった意見が出た。
“契約社員が最も稼げる企業”、電通の公式Webサイト
2位は日産自動車(386万円)。「期間限定でライン作業員をしていたが、思っていたより給料が良かった。各種手当がつくので、手っ取り早く報酬を稼げる」「残業が多く夜勤もある部署だったので、民間企業の平均年収以上を稼ぐことができた」などの体験談があった。
3位はトヨタ自動車(375万円)。「中小企業で働くよりも断然もらえる。残業代も1分単位でしっかりと支給されるほか、時期によっては約20万円の『入社祝い金』がもらえる」「ボーナスもしっかり出る。福利厚生も手厚い。海外勤務時の家族向け教育補助費や医療費補助など、手当も充実している」などと高く評価されていた。
4位はパーソルキャリア(347万円)。契約社員からの声は、「取引先との契約によって給与が決まる」「契約社員は定期昇給がないので、給与を上げるためには資格を取得し、資格を生かした業務に従事する流れが一般的」「常駐先の社員ではないので、ひどい労働環境の現場は割と少ない」などがあった。
5位は携帯電話販売代理店を運営するティーガイア(333万円)。「個人・店舗などの実績が報酬にしっかり反映される」「(担当する)NTTドコモ独自の接客資格がある。合格すれば、ランクによって毎月数万円程度の手当が付くので、若くても頑張れば稼ぎやすい」という。
契約社員の年収ランキング(=グローバルウェイ調べ)
6位以下は、三陽商会(321万円)、化粧品・サプリメントメーカーのDHC(311万円)、コールセンターを展開するTMJ(290万円)、KDDIエボルバ、明治安田生命保険(ともに272万円)―-と続いた。
調査は2016年4月1日~18年3月31日の期間中に、「キャリコネ」に給与・残業に関する情報が10件以上寄せられた企業を対象に実施した。