「奥松島産業振興協議会」を設立 東松島・宮戸の住民有志

 東日本大震災で被災した宮城県東松島市宮戸の住民有志が9日、「奥松島産業振興協議会」を設立した。地域が持つ漁業や観光、伝統文化などの資源を組み合わせた複合産業を創出し、復興を加速させる。
 協議会は任意団体で、民宿経営者や漁業者ら9人で構成。規約には、特産のノリなどに関する地域ブランドの開発、海産物を利用した6次産業の育成、被災跡地の有効利用策の検討などを盛り込んだ。
 本年度は民宿のパンフレットや土産品を入れる買い物袋を作る。地域産業を維持するため漁業などの後継者の配偶者探しにも取り組む。
 設立総会は月浜地区の民宿であり、市職員や住民ら8人が出席。会長に就任した民宿経営の小野勝見さん(64)は「皆さんと協力しながら産業振興の基盤をつくり、地域を盛り上げていきたい」と述べた。

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