「妖怪ウォッチ」旋風、株価にも 関連銘柄、年初来高値でそろい踏み

 4日の東京株式市場で、大人気ゲーム「妖怪ウォッチ」の関連銘柄とされるハピネット、バンダイナムコホールディングス(HD)、テレビ東京HDがいずれも年初来高値をつける取引となった。特にテレ東は上場以来、初めて株価が1900円を超え、上場来高値となった。株式市場でも「妖怪ウォッチ」旋風は本物のようだ。
 妖怪ウォッチの関連商戦は日に日にヒートアップしており、今月2日には発売された玩具を求める人の列が1000人を超えた店もあったという。妖怪ウォッチに関しては、ゲーム制作会社で権利を持つのが非上場の「レベルファイブ」なので、関連銘柄とはいっても、直接的な恩恵は限定的となるが、それでも4日のように全体的に材料難の日は注目される。
 バンダイナムコは妖怪ウォッチの玩具のメーカーで、関連銘柄の筆頭格。この日の高値は3.6%高の2694円、終値は2.5%高の2665円。ハピネットはバンダイナムコ系の玩具卸会社で、妖怪ウォッチ製品の扱い量が多いことから、関連銘柄視される。この日は高値が13.0%高の2018円、終値が11.0%高の1983円。
 テレ東は今年の年初から妖怪ウォッチのアニメを放映しており、このアニメでブームに火がついた。この日は高値が13.6%高の1967円、終値が11.2%高の1926円。前週末1日に発表した4-6月期の好決算が直接的な値上がり要因だが、放映する「妖怪ウォッチ」への投資家の期待感は大きい。
 この日の東証は前週後半の欧米株大幅続落を受けて、軟調だったが、テレ東は東証1部の値上がり銘柄4位、ハピネットは5位。値上がり率が2桁あったのは5銘柄だけと、この2銘柄の人気がわかる。

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