「子どもに入社してほしい企業」ランキング、息子&娘のトップは?

今春卒業した大卒者の就職率が「就職氷河期」と言われた2000年に次ぐ過去2番目の低さとなるなど、雇用環境が厳しさを増す昨今。企業の求人が減り、若い世代の苦悩は募るばかりだが、そうした状況の中で親は“子どもの就職先”についてどのように考えているのだろうか。日経HRは、今年子どもが就職活動をするとの仮定の上で、750人を対象に「子どもに入社してほしい企業」についての調査を実施した。
まず、「息子に入社してほしい企業」をたずねたところ、「三菱商事」が最も支持を集めトップに。同社は「20歳代」から「50歳代以上」まで、すべての世代で2位以上にランクインしている。以下、「地方公務員」「トヨタ自動車」「パナソニック」「ソニー」「グーグル」「東日本旅客鉄道(JR東日本)」「三井物産」「ホンダ」「国家公務員」と続いた。
次に「息子に入社してほしい企業を選んだ理由」をたずねたところ、最も高い割合を占めたのは「仕事を通して成長できそう」(41.6%)に。以下、「仕事内容が面白そう・楽しそう」(37.2%)、「安定性がある」(28.3%)、「会社名・ブランド力がある」(24.5%)と続いた。
一方、「娘に入社してほしい企業」はどうだろうか。こちらでは全世代から高い支持を受けた「資生堂」がトップ。以下、「地方公務員」「全日空空輸(ANA)」「三菱商事」「ベネッセコーポレーション」「三菱東京UFJ銀行」「パナソニック」「JTB」「グーグル」「ソニー」「三井物産」「フジテレビ」と続き、ランク外には「宝塚歌劇団」といった女性ならでは職場も見られた。
そして「娘に入社してほしい企業を選んだ理由」については、「仕事を通して成長できそう」(39.6%)、「仕事内容が面白そう・楽しそう」(38.5%)、「安定性がある」(31.6%)、「会社名・ブランド力がある」(28.3%)の順となり、上位の項目は息子と同じ並びとなっている。
息子と娘で差がついた項目は、「将来性がある」(息子:20.5%、娘:13.9%)や「会社の企業理念、事業戦略が優れている」(息子:24.1%、娘:17.9%)で、ともに息子のほうが6ポイント以上高い比率に。一方、娘のほうの比率が高く、差がついたのは「福利厚生が充実している」(息子:13.9%、娘:19.7%)で、5.8ポイントの差があった。
なお、そのほかの意見としては、男女ともに「本人の望む企業」「親が決めることではない」など、子どもの意見を尊重する回答や、企業名は挙げられなかったものの、「上場企業」「大手銀行/メガバンク」「大手総合商社」「外資系の金融」など、漠然とした回答も寄せられている。

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