「子どもの頃の幸福度が高かった人ほど大人になってから収入が多い」という調査結果 / 兄弟間でも差が出る

「幸せはお金では買えない」というが、幸せな子ども時代はあなたに大金をもたらすかもしれない。最新の研究によると、子どもの頃に幸福感が満たされていた人ほど、大人になってからお金を稼ぐことが明らかになったそうだ。
英ウォーリック大学のアンドリュー・オズワルド教授らは、9万人を対象に子ども時代の幸福度を調査し、それを彼らが成人してからの収入と比較した。
すると、子どもの頃の幸福度が高かった人ほど、大人になってから収入が多いことが判明。親の収入や教育レベルなど様々な要素を考慮しても、子ども時代の幸福感が後の人生での収入に影響を及ぼすことは明らかだという。
例えば、被験者に人生の幸福度を1~5で自己評価してもらったところ、22歳の時の評価が1ポイント上がるごとに、29歳の時点で稼ぐ年収は約15万円多くなっていることがわかった。さらに、同じ環境で育ったはずの兄弟間でも、幸せをより強く感じていた人ほど成人後に多く稼ぐ傾向がみられたという。
教授によると、「普段から幸せを感じている人ほどより良い結果を得られる傾向にあり、そのため昇進などの機会も巡ってくるようです。親が子どものために幸せな家庭を築くべき理由は多々ありますが、今回の結果もそのひとつになるでしょう」とのこと。
高収入が幸福度に及ぼす影響はこれまでも調査されてきたが、過去の幸福度が収入に与える影響を示した研究はこれが初めてだという。今後もさらなる研究が必要とのことだが、お父さんお母さん、もしかしたら我が子の将来の収入はあなたにかかっているのかもしれない。

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