左派勢力の“印象操作”がひどい。アメリカンフットボールの「悪質タックル」問題で炎上している日本大学の不誠実な対応と、モリカケ問題などで追及を受ける安倍晋三政権を結びつけ、「安倍化」などと揶揄(やゆ)しているのだ。まったく別の問題を都合よく曲解する姿勢に、ネット上では批判が巻き起こっている。
「日大アメフト部の話は、安倍政権に重なってみえる。国の政治が無責任な体質になると、社会全体がおかしくなってくる」
立憲民主党の辻元清美国対委員長は24日の党会合で、こう述べた。
加計学園問題で、柳瀬唯夫元首相秘書官が愛媛県関係者らとの面会について「記憶がない」と答弁したことと、日大アメフト部の危険タックルをめぐり、内田正人前監督の指示はなかったとする前コーチの姿勢を同一視したようだ。
この日は、同党の枝野幸男代表も「証拠があっても、開き直れば通用する社会にしてしまっていいのか。日大のアメリカンフットボールの問題など、『安倍化』が進んでいる」と強調した。
同様の主張は、左派政党や左派メディアの関係者が発信している。政権攻撃のためなら、何でも利用する得意の手口といえる。
ジャーナリストの有本香氏は自身のツイッターで、次のように非難した。
《これほど下衆な人を私は知らない。辻元氏にとっては、日大の件で傷ついた若者も政争の具に過ぎないのだ。枝野代表も、日大の件は「安倍化」の一つと言ったそうだ。私はむしろ、今の日本が枝野化、辻元化することを怖れている》
ちなみに、悪質タックルで負傷した関西学院大の選手の父で、大阪市議の奥野康俊氏は、政治と峻別して「この問題に向き合う」として、任期満了後は市議選に出馬しない意向を明らかにしている。
左派勢力は、見習ってはどうか。