安倍総理が辞任を表明した8月28日の朝刊で〈首相、今夕に会見 職務継続の意欲表明へ〉と打ち、赤っ恥をかくことになったのは、東京新聞である。
「民放や他の新聞は“辞任もあり得べし”と見て“継続”には言及しなかった。東京新聞だけが誤報をやらかすことになってしまいました」(政治部記者)
しかし、そこは東京新聞。2800日余りにわたって、朝夕欠かすことなく政権に異を唱え続けてきた彼らは、タダでは起き上がらない。
翌朝は、
〈一強と分断の7年8カ月〉(1面)
〈アベノミクスも地方創生も 看板倒れ次々〉(2面)
と、前日の誤報もどこへやら。さらに、スポーツ面まで使って、
〈求心力失い五輪見通せず〉
挙げ句、社会面では、
〈疑惑難題答えなく 禍中突然退場〉
と、誤報は“無責任にも突然退場した”アベのせいと言わんばかりなのだ。
「総理辞任で一番面喰らっているのは、反安倍の人々でしょう。とある集会では“反スガ”じゃ物足りないのか、シュプレヒコールは“反アベ継続”と苦肉の策が見え見え。案外、東京新聞も“安倍ロス”の喪失感で焦っているのかもしれません」
結局、持ちつ持たれつだったということか。