宮城県漁協は9日、東京・大手町のサンケイビルにカキ小屋「宮城牡蠣(かき)の家」を期間限定でオープンさせる。3月20日まで。殻付きカキを扱い、県産カキの販路拡大とブランド化へ首都圏の消費者にPRする。
県漁協などでつくる実行委が主催。気仙沼市唐桑、石巻市長面浦、東松島市鳴瀬の3地区産の生カキのほか、ワカメやホタテなどを提供する。
8日のオープニングセレモニーで県漁協経営管理委員会の丹野一雄会長は、カキ養殖の復旧状況や販路回復に苦戦する現状を説明。「殻付きカキのブランド化で売り上げの底上げを図りたい」と強調した。
会場には竹下亘復興相も訪れ、「まだまだ大変な状況にある被災地への思いを新たにする場にしてほしい」と語った。
県漁協はキリンビールマーケティング(東京)から2700万円の助成を受け殻付きカキのブランド化を進めている。「牡蠣の家」もその一環。