トヨタ自動車の生産子会社、トヨタ車体は来年の元日(現地時間)に南米アルゼンチンの首都ブエノスアイレスをスタートする「ダカール・ラリー2011」に、廃てんぷら油が原料のバイオディーゼル燃料(BDF)だけを使った車両で参戦する。環境に優しいモータースポーツ活動をPRしつつ、史上初の市販車部門6連覇に挑む。
多目的スポーツ車(SUV)「トヨタランドクルーザー200」をベースにした2台で参戦。社員のほか、工場周辺の住民や学校、取引先などに協力を呼び掛け、使用済みや消費期限切れの食用油約7千リットルを回収してBDFを精製した。
チームは07年からBDFを1~2割混ぜた軽油を使用してきたが、実戦やテストを重ね、全量BDFで完走できるレベルに到達したという。