宮城県女川町で24日開催される東日本大震災の復興イベント「商店街復幸祭2013」の前日祭で、町観光協会などでつくる実行委員会は23日、「津波伝承 女川復幸男」を決める。参加者は津波避難の原則を実践し、高台を目指して坂を駆け上がる。
復幸祭会場の女川一中の校門をゴールに学校前の坂約200メートルを走り、トップが復幸男となる。避難の大切さを強調するため、スタート時刻は町に津波が到達した午後3時32分に設定した。
資格は町内外の中学生以上で、復幸祭に参加できる人。1位は復幸男に認定され、マグロ3キロや地元の海産物詰め合わせなどが贈られる。復幸祭で、被災しながらがれきの中で見つかった「きぼうのかね」を鳴らす権利も得られる。2、3位には認定証と海産物詰め合わせ、参加者にコメが贈呈される。
参拝一番乗りを目指し、境内を駆け抜ける西宮神社(兵庫県西宮市)の新年恒例行事「福男選び」を参考に企画した。
実行委は「『津波が来たら逃げる』という原則を、楽しみながら後世に伝えていくのが狙い。女川の年中行事に育てたい」と話している。
参加無料。希望者は当日も会場で受け付ける。連絡先は町観光協会0225(54)4328。