県は2日、宮城の歴史や観光、特産品について理解を深めてもらう「宮城マスター検定」を再開すると発表した。11月中旬、会場での筆記式による1級試験(全50問)を実施。そのPRも兼ねて今月7日には、楽しみながら過去の問題に挑戦できるウェブサイトを新たに開設する。
県はマスター検定を2007年度に開始し、東日本大震災を受け11年度から中止していた。県民から再開を望む声が多く寄せられたほか、県内の復興状況を広く発信する観点からも再開することを決めた。
従来の2、3級は休止する。代わりにウェブを使ったプレテスト(全30問)を9月から運用開始し、正解8割以上の受検者に1級の受検資格を与える。1級試験には、震災後の新たな地域資源や被災記憶の伝承に関する問題も出題する。
7日開設の過去問題挑戦サイトでは、10問中6問以上の正解で各地のご当地キャラクターの画像を獲得できる。9体を集めると、県内の宿泊施設や博物館などで割引サービスが受けられる特典証がもらえる。
ご当地キャラは全部で46体。得点のランキング機能もあり、他の受検者と競いながら受検勉強ができる。
07~10年度の1級合格者は16人で、合格率はわずか2.9%の狭き門だった。1級試験は選択問題のほか、地名などの読み方や漢字表記を問う筆記問題もある。
県富県宮城推進室の担当者は「10~20代の若い世代にもぜひ挑戦してほしい」と話した。連絡先は推進室022(211)2792。