「復興に向かう皆さん称賛」 カナダ首相が名取を訪問

 カナダのハーパー首相が26日、宮城県名取市閖上の閖上中や日和山を視察した。閖上中では、黒板に被災者へのメッセージを書き込んだ。ハーパー首相の被災地訪問は今回が初めて。
 閖上中の高橋澄夫校長から被災状況の説明を受けた首相は、犠牲となった生徒14人の名前が入った慰霊碑に黙とうをささげた。
 音楽室では、被災者やボランティアが激励メッセージをつづった黒板に、「私たちはいつもあなたたちを思い、祈っています」と英語で記した。
 首相は日和山も訪れ、祭壇に献花し、黙とうした。視察後、「これほどの大きな被害に遭われたにもかかわらず、力強く復興に向かっている皆さんを称賛したい。カナダ国民はいつも皆さんのそばにおり、これからも力になりたい」と語った。
 同行した佐々木一十郎名取市長は、「(首相には)震災前と後の街の状況を伝えた。『心からお見舞い申し上げます』との言葉をいただいた」と話した。

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