「復興の火」来場者殺到で写真撮影中止 村井知事「やむを得ない」

東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島3県を東京五輪の聖火が巡る「復興の火」の展示で、来場者が殺到したためJR仙台駅での写真撮影を途中で中止した宮城県の判断について、村井嘉浩知事は23日、「円滑な運営のためにはやむを得なかった」と述べた。同日の定例記者会見で答えた。
 村井知事は撮影待ちの列が滞留し、展示終了の午後7時までに全員が見られない恐れがあったと説明。「時間的な制約を考えれば仕方ない」と説明した。
 県によると、当日の来場者は約5万5500人に上った。新型コロナウイルスの感染防止策に関して、会場が屋外で来場者が長時間密集しないよう誘導したと強調。「(感染を防ぐための)条件はクリアできた」とした。
 感染予防策の臨時休校については、春休みが終わる4月上旬をめどに継続するかどうかを判断するとの見解を示した。「通常通り授業をやれたらいいとは思う。状況を見守る」と語った。
 感染拡大に伴う観光の低迷には「業者の資金繰りが大変だ。業界団体などを通じて状況を把握する」と説明。観光施策の在り方を話し合う官民連携組織は予定通り4月に発足し、年度内に県内7圏域ごとの組織を設立させるとした。

タイトルとURLをコピーしました