「放射能で光ると思った」外国人講師が差別発言

関西学院大(兵庫県西宮市)の外国人講師が、福島県出身の女子学生に対し、「放射能を浴びているから電気を消すと光ると思った」と発言していたことがわかった。

 女子学生は精神的ショックで体調を崩しており、休学も検討しているという。大学側は「差別的な発言だった」と認め、今月17日付で講師を減給3か月の懲戒処分とした。

 女子学生は2014年4月、福島県内の高校から同大学に入学した。

 大学などによると、同年秋、女子学生が英語の授業を受けていた際、40歳代の外国人非常勤講師が教室の電気を消し、日本語と英語で「(福島県出身なのに)光らないな」などと発言したという。授業は約30人の学生が受講していた。

 女子学生は当初我慢していたが、昨年4月に同大学のハラスメント相談センターに申告。その後、授業を休むようになった。

 同大学の調査に講師は「電気を消したことは覚えていないが、発言は間違いない。冗談のつもりだった。女子学生に謝罪をしたい」と話しており、新年度の講師を辞退する意向という。

 同大学広報室は「教育現場でこのようなことがあってはならない。二度と起こらないよう努めていくとともに、女子学生を支援していきたい」としている。

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