「数次ビザ」発給の観光客第1陣、仙台入り 東北誘客切り札

中国人観光客が岩手、宮城、福島3県で最低1泊すれば、来日が3年間自由となる「数次査証(ビザ)」の発給を受けた観光客の第1陣が10日、仙台市に入り、JR仙台駅で歓迎行事が行われた。
 一行は、北京にある不動産会社の社員と家族12人。東北新幹線で仙台駅に到着した午後5時半すぎ、林健一駅長らが日本語と中国語で「ようこそ仙台へ」と書かれた横断幕を手にホームで出迎え、記念品を贈呈した。
 12人は数次ビザが実質始まった2日に申請し、9日に発給を受けた。JR系のびゅうトラベルサービス、ANAセールスなどのツアーで来日。11日夕まで仙台市内や宮城県松島町を観光する。東京や北海道も回り、16日に帰国する。
 女性社員のトン・コンイェンさん(30)は「数次ビザの発給があると聞き、旅行先を宮城県に決めた。東北は魚がおいしいというので、楽しみにしている」と話した。

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