オレオレ詐欺、ワンクリック詐欺など、世の中にはたくさんの詐欺がある。しかし、これほどまでに壮大なスケールのものではないのでは……。
そんなふうに感じてしまう詐欺事件が発生し、ネット上で話題になっている。■「新しい国を作る詐欺」
報道によると、詐欺の被害にあったのは東京都在住の50代の女性。知り合いの女性に資金援助を持ちかけられたのだが、その名目は「海外に新しい国を作るため」というものだった。
返済時に高い利息をつけると説明された女性は、手渡しや振込などで4回にわたって合計約5000万円を支払い。のちに騙し取られたことに気づき、事件が明るみに出ることになった。
なお今回、逮捕されたのは会社役員の男(65)ら60代の男女3人で、警察では余罪やほかにも共犯者がいないかなど、捜査を続けているという。■驚愕の声
この報道に対し、ネット上では「こんな詐欺あるのか」「これで騙せるってことは相当いいプレゼンしたんだろうな」などの声が。
・新しい国を作る詐欺
・こんな詐欺あるんか。ってかこんな詐欺引っかかるもんなんか
・オレオレ詐欺でお金取られちゃうケースは理解できるけど「新しい国を作る」でお金集められたなら、相当いいプレゼンしたんですかね
・乱世でもないこの時代に新しい国を作るから金を貸してくれという詐欺が成立するって、これはもはやロマンの域だと思います■詐欺被害経験者は2割
ちなみに、しらべぇ編集部で全国の男女20~60代1,400人を対象に調査したところ、21.9%が「詐欺にあったことがある」と回答している。
詐欺師は巧みな話術や見せ金等の道具を用い、さまざまな方法で相手の信用を勝ち取る。「新しい国を作る」というのはすぐには信じがたい話だが、それを信じてしまうほど、手練だったのかも。
少しでも多くのお金が、被害にあった女性のもとに戻ることを期待したい。
(文/しらべぇ編集部・尾道えぐ美)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年1月20日~2017年1月22日
対象:全国20~60代の男女1400名(有効回答数)