「日本チームの俊敏で絶え間なく続くサッカースタイルがファンを魅了」米スポーツサイトESPN

米スポーツ専門サイトESPNは、パラグアイに惜敗した29日、W杯での日本の戦いぶりと日本でわき上がったW杯現象をふりかえり、「俊敏で絶え間なく続く日本のサッカースタイルは、南アのサッカーファンを虜にした」「日本の素晴らしい走りはわずか数インチの差で、阻まれた」と指摘した。
 ESPNは、日本チームがW杯前の強化試合で連敗し自信をつけて南ア入りすることとができなかった状況をふまえ、「トーナメントが始まってから日本の運は様変わりした」と説明。FW本田やMF遠藤の「信じられないほど素晴らしいフリーキック」と「俊敏で絶え間なく続く日本のサッカースタイル」がサッカーファンを魅了したと評価した。
 29日のパラグアイ戦も「日本チームは、終始、パラグアイよりも早く、創造性があってよく守った。ただ、点が取れなかっただけだ」と指摘。PKを外したDF駒野についても、「この試合で輝きを放った選手の1人だった」と高評価を与えた。。
 また、記事は、W杯期間中の日本でのW杯現象についても言及し、デンマーク戦は未明の試合だったにもかかわらず、テレビ中継が高視聴率を記録したことや、大阪・道頓堀で歓喜にわくサポーターが次々に川に飛び込んだことも紹介。「敗退したがこの2週間、日本チームの戦いぶりはお涙頂戴のストーリーではなく、お祭りさわぎの素晴らしい時間を与えた」と説明した。
 そして、パラグアイ戦の後も「最初、日本のファンは嘆き悲しんでいたが、(パブリックビューイングの)スタジアムを出る頃には、誇りのスマイルを浮かべ、この瞬間を楽しんだこと、そして選手たちの奮闘に感謝する言葉を口々にした」と表現した。
 また、日本のジャーナリストの言葉も取り上げ、「駒野は決してスケープゴートにはならない。彼も選手全員も日本全体に歓喜を与えた。空港では、鈴なりの人々がチームを出迎えるだろう」と伝えた。

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