「日本三景」を3つとも挙げられる人、1つも挙げられない人はそれぞれ3割ずつ―。このほど行われた民間調査によると。それでも数ある「日本三大〇〇」の中では最も知名度があるという。「日本三大〇〇」のうち、いくつを知っているか(阪急交通社調べ)
「三傑」「三羽がらす」「御三家」「三筆」のように、日本では三の名数(めいすう)で特に優れた人物や物などを表現する場合がよくある。旅行大手の阪急交通社が今年9月に20代以上の男女524人に対して行ったアンケート調査によると、最も知名度が高い「日本三大〇〇」は、とりわけ卓越した景観を表すとされる「日本三景」で、「3つ分かる」と答えた人は29%だった。 日本三景の一般的な答えは、江戸時代初期の儒学者、林春斎が選んだといわれる宮島(広島県)、天橋立(京都府)、松島(宮城県)。これについて「2つは分かる」と答えた人は11.5%、「1つは分かる」と答えた人は30.5%で、「3つとも分かる」と合わせると7割以上に及んだ。また、「1つも分からない」との回答も29%あった。 次に知名度が高かったのは日本の代表的な庭園を表す「日本三名園」。兼六園(石川県)、後楽園(岡山県)、偕楽園(茨城県)のうち、「3つとも分かる」との回答が21%、「2つは分かる」が12.2%、「1つは分かる」が24.4%だった。以下、「三大夜景」「三名城」「三大祭り」を「3つとも分かる」とした回答者は1割台にとどまった。
日本の主な「三大〇〇」
▼日本三景
・宮島(広島県)
・天橋立(京都府)
・松島(宮城県)
▼日本三名園
・兼六園(石川県)
・後楽園(岡山県)
・偕楽園(茨城県)
▼日本三大夜景
・函館山(北海道)
・摩耶山(兵庫県)
・稲佐山(長崎県)
▼日本三名城
・大阪城(大阪府)
・名古屋城(愛知県)
・姫路城(兵庫県) (注)姫路城でなく、江戸城、熊本城が選ばれるケースも
▼日本三大祭り
・神田祭(東京都)
・祇園祭(京都府)
・天神祭(大阪府)
▼日本三大花火
・大曲の花火(秋田県)
・土浦全国花火競技大会(茨城県)
・長岡まつり大花火大会(新潟県)
▼日本三名泉
・有馬温泉(兵庫県)
・草津温泉(群馬県)
・下呂温泉(岐阜県)