「昇給に影響」総務課長が職員30人にメール パワハラで訓告 東山梨消防

東山梨消防本部(山梨県甲州市)の総務課長の男性が「マイナンバーカードを取得しなければ定期昇給に影響する」という趣旨のメールを約30人の職員に送っていたことが25日までに同消防本部への取材で判明した。同消防本部はパワーハラスメントに当たると判断し、同日付で総務課長を訓告処分とした。

<パワハラ、セクハラ被害 フリーランス「誰にも相談できない」>

 同消防本部によると、メールは4月22日にマイナンバーカードの取得申請をしていない職員に送られた。「申請していないのに大変ショックを受けている」「本当に公務員なのかと思ってしまう」などと書かれ、賞与や定期昇給に影響が出る可能性にも触れていた。

 メールを受け取った職員から総務課に情報が寄せられ、発覚した。総務課長は事実関係を認め「強要するつもりはなかった。言い過ぎてしまった」と話しているという。

 同消防本部は「マイナンバーカードの取得は強制ではないし、課長に定期昇給などを決める権限はない」としている。

タイトルとURLをコピーしました