高校生らによる”美人局”グループが摘発された。逮捕されたのは、16~18歳の男女5人。SNSを通じて会社員の男性をおびき出し、「未成年に手を出しやがって」など言って襲いかかったという。
「女性」名乗るアカウントで接触
強盗致傷の疑いで逮捕されたのは、いずれも茨城県在住の17~18歳の高校生の少年4人と、16歳の無職の少女の合わせて5人。
5人は、去年11月15日午後11時半ごろ、埼玉県久喜市の栗橋駅近くの路上で、34歳の会社員の男性を殴ったり蹴ったりしてケガをさせて、持っていたスマートフォンを奪うなどした疑いがもたれている。被害者の男性は、左腕を折るなど、全治3カ月の重傷を負った。
突然現れた少年4人「未成年に手を出しやがって」
事件の数日前、5人は、SNSを通じて、被害者の男性と知り合ったという。「女性」を名乗るアカウントで接触し、栗橋駅の近くに、被害者の男性をおびき出すことに成功したのだった。5人が「未成年」を名乗っていたのかどうかは分かっていない。
そして、事件当日、容疑者の少女が、待ち合わせ場所で、男性と合流。そこから数十メートル移動してきたところで、隠れていた少年4人が現れたという。「未成年に手を出しやがって、お前の人生終わりだよ」などと言って襲いかかり、暴行が始まったとのこと。
犯行時間2分 手慣れた犯行
犯行時間は、わずか2分間。5人は、男性からスマホを奪って逃走したという。その様子を目撃していた人が、被害者に助けを求められて、110番通報していた。奪われたスマホは、その後、現場周辺で見つかったそうだ。
埼玉県警は、防犯カメラの映像解析などから、5人の関与を特定。5人は、地元の友人同士だった。犯行現場までは、車で来た可能性があるという。「女性との出会い」をちらつかせた、いわゆる”美人局事件”だった。
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埼玉県警は、逮捕された高校生グループの認否を明らかにしていないが、「手慣れた犯行」だったことなどから、余罪があるとみて捜査している。(画像はすべてイメージ)