「東・北日本 10月まで残暑」 3カ月予報

気象庁は22日、今秋は9月を中心に東日本と北日本で高温多雨となるとの見通しを明らかにした。
 猛暑をもたらした太平洋高気圧が通常より北寄りとなるためで、今年は蒸し暑い残暑が10月ごろまで続きそうだ。
 気象庁の3カ月予報では9月の気温は東日本と北日本で「高温」、西日本と沖縄・奄美で「高温傾向」と予想。10月は全国的に「高温傾向」で、11月には平年並みとなる見通し。降雨は9月、東日本と北日本で「多雨傾向」、西日本で「やや多雨傾向」とした。
 太平洋高気圧は秋になると通常、東の海上へ移動する。今年は上空の偏西風が北側へ蛇行しており、太平洋高気圧が北寄りに位置することが予想される。
 このため関東や東北などで南から暖気に覆われて気温が上昇。また、太平洋高気圧の周辺部では暖かく湿った気流が流れ込みやすく、雨量が増える。今年は太平洋高気圧が例年より強く、こうした働きが強まるという。
 関東などで渇水が深刻化しているが、気象庁の担当者は「局所的な大雨が増える可能性があるが、これまでの少雨はすぐには解消されないだろう」と話した。

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