「東北の今と未来」震災の記憶次世代に 震災10年、復興庁がサイト開設

 復興庁は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から10年の節目を前に、「東北の今と未来」をテーマにしたポータルサイトを開設した。震災の記憶と教訓を次世代に伝えることを目的とし、東北の自然や伝統芸能など現在の魅力も幅広く紹介する。
 サイトは4部構成で、第1部「東北の今」は震災からの復旧状況と原子力災害の全体像について地図やグラフを用いて解説する。第2部「東北の魅力」では、東北6県の四季折々の自然や伝統の祭りなどを動画で発信する。
 第3部「教訓を学ぶ」は、震災・原発の伝承館や震災遺構を紹介。第4部「メッセージ」では、平沢勝栄復興相や被災地再生に携わった支援団体が国内外に感謝の言葉を贈る。いずれのコーナーも随時、コンテンツを更新していく。
 サイト上では参加型イベントも開催。11月上旬には復興状況や魅力を伝えるフォトコンテストの募集を開始する。来年3月には震災を語るオンラインシンポジウムを開く。
 平沢氏はサイト開設に当たり「記憶の風化は被災地が抱える重要な課題。できるだけ多くの人に見ていただけるよう積極的に情報を発信する」と述べた。

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