「東北の秋」PR動画 1000万回再生

東北観光推進機構と東北6県が制作し、東北の秋を海外に向けてPRする動画が投稿サイト「ユーチューブ」で1000万回再生を突破した。自治体が関わった動画としては異例の再生回数で、国の観光PR動画も上回る。関係者は、訪日外国人旅行客(インバウンド)がさらに増える兆しと期待している。
動画は2016年12月に公開。全編3分25秒で、青森の八甲田山、山形の蔵王の紅葉や、南部鉄器といった伝統工芸品の製造現場など25カ所を高精細の映像と音楽で紹介している。
機構によると、視聴者の98%がタイやマレーシアなどの外国人。四季のない東南アジアでは、日本の紅葉の人気が高いという。
1000万回を突破したのは今月14日。「なんて美しい」「広告動画を最後まで見たのは初めて」「もっとアップして」などコメントも約280件に上った。
他に冬と春をPRする動画も公開し、冬は既に870万回再生された。機構の担当者は「動画を見た人は東北を訪れたいと思ってくれるはず。夏の動画も現在制作している」と話した。
海外向け観光プロモーション動画は全国の自治体などが手掛けているが、再生1000万回超はないとみられる。日本政府観光局が昨年11月公開したPR動画も638万回だ。
動画による機構と6県のプロモーション活動は、日本観光振興協会などの2017年ジャパン・ツーリズム・アワードで審査委員会特別賞に選ばれた。

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