「東北ふゆまつり」継続 旅行・航空・鉄道大手10社

 旅行、航空、鉄道の大手10社が昨年12月からことし2月にかけて初開催した観光キャンペーン「東北ふゆまつり」が、本年度以降も継続することになった。連携不足といった初年度の課題を踏まえ、客足が鈍る冬季のテコ入れを図り、観光による復興貢献を目指す。
 継続方針は関係者約20人が出席し、仙台市内で24日あった推進プロジェクト会議で確認された。
 会議では旅行業者と行政、各観光地間の協力不足が指摘された。「さっぽろ雪まつり」に周辺の冬祭り日程を近づけた北海道を参考に、「将来的に東北各地のイベントを2月に集中させてはどうか」との提案もあった。
 その上で(1)首都圏などと地元が一体になった東北の冬のブランドづくり(2)主体的なおもてなしの体制構築(3)情報発信の強化-を柱とする提言をまとめ、東北運輸局や東北観光推進機構に協力を要請した。
 東北の冬祭りは八戸えんぶり(八戸市)やSENDAI光のページェント(仙台市)、横手市のかまくらなどがある。幹事会社のJTBは「潜在的な集客力は十分あるので、冬こそ東北の観光関係者が結集するべきだ。課題を整理して戦略を練りたい」としている。
 東北ふゆまつりは、昨年3月から約1年間行われた「東北観光博」を契機に始まった。専用のインターネットサイトでイベント、グルメ情報を発信したほか、共通のロゴマークを制作するなどのPR策を展開した。

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