2020年東京五輪・パラリンピックに向け、東北6県と新潟県の観光や物産をPRする「東北ハウス・プレイベント2019」が23日、東京都内で始まった。東北経済連合会の主催。食文化や伝統芸能を紹介しながら、東経連などが五輪期間中に都内に開設する情報発信拠点「東北ハウス」をアピールした。
開幕式で東経連の向田吉広副会長は「東北の元気な姿や魅力を世界に発信できるよう、官民一体で取り組む」とあいさつ。東経連の関係者らが、東北ハウス開館日の20年7月18日までの日数を刻む記念ボード脇に並び、除幕した。盛岡さんさ踊りも披露された。
会場にはラグビーのワールドカップ(W杯)の試合が25日に行われる釜石市をはじめ、東北の観光地を映像で紹介したり、岩手県南の伝統工芸をPRしたりするコーナーが設けられた。東北各地の日本酒やジュースの試飲、水産加工品の試食のサービスもあった。
東北ハウスは五輪の基本方針「復興五輪」を具体化する拠点。20年に開業するJR山手線の「高輪ゲートウェイ駅」前に設置される。観光や物産のほか、東日本大震災の被災地復興に関する情報発信を目指す。
イベントは25日までの3日間に加え、10月13、14日にも開催される。東経連は同期間、釜石市や盛岡市でも関連イベントを開く。