東日本大震災の伝承施設や東北各地の観光地を組み合わせた旅行商品を企画・提供する新たな連携組織が作られ、25日、仙台市で発足式が開かれました。
この組織「東北復興ツーリズム推進ネットワーク」は、JR東日本をはじめ国や自治体、それに旅行会社や震災伝承施設など83の企業や団体が参加しています。
25日は仙台市内で関係者およそ110人が参加して発足式が開かれ、JR東日本の喜勢陽一副社長が「震災を風化させないためにも各地の震災伝承施設や地域の魅力ある観光資源を生かし、多くの人に訪れてもらい復興を加速させていきたい」とあいさつしました。
このあと、「東北復興ツーリズム」のロゴや「希望と学びを未来へ。」というスローガン、それに今後のスケジュールなどが発表されました。
それによりますと、ことし秋には旅行会社の担当者に震災伝承施設をはじめ、東北各地の観光名所やグルメなどを組み込んだモデルツアーに参加してもらい、自治体などと連携して、復興ツーリズムをテーマにした魅力的な旅行プランを提供してもらうとしています。
組織に参加した自治体の1つ、南三陸町の佐藤仁町長は「多くの観光客を呼び寄せるのは個々の自治体では限界があり、広範囲で連携する効果に期待したい」と話していました。