「“根本ガールズ”も…」つばさの党・黒川容疑者ら逮捕でも都知事選で「爆音ヘイヘイヘイ」実行へ

それでも「爆音でヘイヘイヘイ」はなくなりそうもない――。 警視庁は5月17日、4月の衆院東京15区補選で他陣営の街頭演説を妨害した公選法違反(自由妨害)の疑いで、政治団体『つばさの党』黒川敦彦代表、根本良輔幹事長、杉田勇人組織本部長の3人を逮捕した。認否は明らかになっていない。 【写真あり】つばさの党 逮捕、送検でみせた「ヘイヘイヘイ」な態度 捜査2課は’06年に近未来通信を巡る投資詐欺事件以来となる特別捜査本部を設置。警視庁OBは 「本来、表現の自由との線引きが難しい案件。それでも他陣営からの苦情や世論の高まりを受け、逮捕に踏み切った。 当然、前段では検察と立件可否について話し合ったものと思われる。特別捜査本部設置には驚いたが、それだけ本気ということ。ある意味、“国策捜査”に近いものを感じる」 と話す。 3容疑者は23日間の勾留後に起訴、不起訴が判断され、不起訴ならば身柄釈放となる。前出警察OBによれば 「これだけ大掛かりな捜査をしておいて不起訴はありえない。略式起訴というわけにもいかず、黒川容疑者側が否認し続ける限りは、起訴後も保釈はそう簡単に認められないだろう」 と指摘する。 つばさの党は10人以上の実行メンバーがおり、当局は余罪も含め捜査している。 「つばさの党の資金源の1つがYouTube動画の広告収入。補選期間中には40本以上の動画をアップし、根本容疑者は『広告収入が伸びている』と得意げに話していた。ゆくゆくは“選挙妨害”をビジネスにしようと考えていたようだ」(全国紙社会部記者) 補選ではハナから「当選するつもりはない」と豪語。つばさの党メンバー数人は根本容疑者の自宅で集団生活を送っており 「そこでどうすれば目立てるか。どうすれば動画の再生回数を稼げるか」 を連日話し合っていたという。 「小池百合子都知事を筆頭に、ジャーナリストの有本香氏やロンドンブーツ1号2号の田村淳も妨害対象にしていた。知名度のある人物を狙うことで、アクセスを増やそうという考え。主義主張はともかく、イケメンの根本容疑者には“根本ガールズ”なる女性ファンも多かった」(スポーツ紙政治担当記者) もはや迷惑系YouTuberと変わらないが、逮捕を受け「つばさの党」は「言論弾圧」「不当逮捕」と主張している。 直近では6月20日告示、7月7日投開票の東京都知事選が控えている。 黒川容疑者は逮捕前に都知事選への出馬を宣言。日本の法律では推定無罪が働いている間は勾留されていても立候補は可能だ。 黒川容疑者は都知事選前に身柄を拘束されるとは思ってもみなかっただろうが、万が一のことを考え、残ったメンバーにはこと細かに都知事選対応を指示している。 「黒川容疑者は逮捕される前夜のSNSで、都知事選中は都内の主要駅5ヵ所に街宣車を配置し『爆音でヘイヘイヘイをやる』と予告している。残りのメンバーがそれを実行するでしょう。 そのときに流すアナウンスもすでに収録済み。黒川容疑者らを逮捕したからといって、彼らの活動がなくなるということはありません」(同・スポーツ紙記者) 3容疑者は起訴されたとしても判決までには1年以上かかる。その間にYouTubeチャンネルは強制BANとなるだろうが、組織を解体に追い込むまでには至らないとみられる。 選挙の意義を根本から見直す機会となりそうな今回の事件。国民の政治離れに拍車がかからなければいいのだが……。

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