【北京=田川理恵】中国広東省仏山市に日本の繁華街にそっくりの通りが出現し、話題になっている。多くの人が写真撮影に訪れる一方、インターネット上では「やみくもな日本崇拝だ」といった批判の声も上がっている。
香港紙・明報などによれば、この繁華街は、仏山市に8月にオープンした「一番街」で、「日本の新宿歌舞伎町と渋谷を合わせた」ような通りだ。日本文化に興味のある若者たちが多く訪れているとみられる。
中国版ツイッター・ 微博 には、街の様子を写した写真が多数投稿されている。「止まれ」「タクシー」などの日本語標識があるほか、「ONE PIECE(ワンピース)」「名探偵コナン」など日本アニメ関連の看板が並んでいる。
日本文化の根強い人気を示すものだが、批判的な書き込みも増えている。5日には、入り口のアーケードに掲げられた「一番街」の文字などに黒幕が掛けられ、見えないようになっていた。警備員によると、数日前に文字が隠されたという。