「正しい知識を」HPで放射線教育アニメ公開

千葉県柏市や船橋市で高い放射線量が確認されるなど不安が広がっていることから、放射線医学総合研究所(千葉市、放医研)は、放射線に関する正しい知識と測定技術を身につけてもらおうと、独自に制作した「放射線教育用アニメーション」をホームページ上で公開している。放医研は「誤った解釈は不安を助長しかねない」と利用を呼びかけている。
 これまで県内で検出された放射線量や放射性物質の濃度について、専門家らは「過剰に心配する必要はない」などと指摘している。ただ、どのような行動を取るべきかや、汚染された場所からどの程度離れておく必要があるかなどを知らなければ、不安は増幅しかねない。放医研は、アニメなら「視覚的に説明できるので理解が進むのでは」と公開を決めた。
 大学や企業などから受け入れている研修生向きの補助教材として作成した2項目。アルファ線やガンマ線、エックス線など各種放射線の性質の違い、時間や距離による変化、遮蔽などについて説明するものと、携帯用の放射線測定器であるサーベイメーターの正しい使い方を解説するもの。
 月内をめどに、体内や血液などに含まれる放射性物質を特定・測定する場合に使用される各種装置の紹介などを盛り込んだ新たな項目を公開する予定だ。

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