「死の町」という表現は福島県民の思いに合っている 鉢呂経産相 辞めるべきでない=44%の調査も

鬼のクビを取ったかのように声を荒らげる記者
「死の町」「放射能をうつした」などの発言を巡り、鉢呂吉雄経済産業相が、10日、辞任した。同日、記者会見を開いたが、その様子はニコニコ生放送でも中継された。
辞任のきっかけとなった言動についての具体的な説明を求める記者が多くおり、中には、
説明しろって言ってんだよ!
と声を荒らげて詰問する記者まで現れたが、これに対しては、別の記者が、
記者なら敬意を持って質問して下さい
と一喝した。
「死の町」という表現は間違っていない
品性を欠く質問の仕方を一喝したのはどうやらフリージャーナリストの田中龍作氏のようだが、その田中氏自身は、
「死の町」という表現はむしろ福島県民の思いに合っている、それほど悲惨な状況であるのだから、鉢呂氏の表現は間違いではない。また、ネット上には辞めるべきではないという意見も多くある。
という旨の発言をした。
これに対し、鉢呂氏は、田中氏の言葉を「温かい」と感謝、また、
町はそのままにあるのに、人っ子ひとりいない町の様子を見ると、そのような表現しか浮かばなかった
という趣旨の答えを返した。
辞めるべきではない=44%
田中氏は、今回の辞任は記者たちの「言葉狩り」であると警鐘を鳴らす。放射能をうつすような行動をとったとすれば、それは許されない行為だ。
しかし、「死の町」という表現が、“見捨てられた町”の意味ではなく、「町の様子は何一つ変わっていないのに、そこにもはや簡単には人が入ることすらできない」という、本当に悲惨な状態を示す表現として用いられたのであれば、むしろ、そのような状態に追い込んだ責任の所在を突き止めることの方が重要ではないだろうか。
中継の最後にはニコニコ生放送視聴者に対して、辞任すべきかのアンケートが実施された。結果は以下のようになった。
辞任すべき:41.1%
辞任すべきでない:44.0%
わからない:14.9%

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