31日に式典
同日早朝、騎馬像を載せたトレーラーが仙台城跡に到着。修復に当たった「ブロンズスタジオ」(東京都瑞穂町)の担当者らが、傷つかないよう覆っていたビニールや布を取り外した後、クレーンで騎馬像を台座脇に降ろした。
居合わせた人たちは帰還した「城主」をスマートフォンなどで盛んに撮影。仙台市泉区のパート従業員中村直美さん(45)は「貴重な日に立ち会えた。仙台を象徴する騎馬像がいなくてさみしかったが、帰ってきてうれしい」と笑顔を見せた。
市は22日から台座への固定作業を進める。31日に開く「帰還記念式典」では、修復のため取り外した三日月の前立てをかぶとに取り付けるセレモニーを行う。
騎馬像は地震で台座に接する左前足と右後ろ足に亀裂が生じて傾いた。倒壊の恐れがあるため、昨年7月5日に台座から切り離し、修復していた。