「気になる異性がいる」とやる気は約1.7倍増!?社内恋愛は仕事へのモチベーションに直結

本当かどうかわからないが、以前こんな話を聞いたことがある。「大企業で100人の人材を雇う場合、10人は美女を雇う。美女たちにいいところを見せようと、90人の男性は仕事を頑張るから」。ちょっとした笑い話のようだが、次のアンケート結果を読むと、あながち笑ってばかりもいられない話かもしれない。
 JTBモチベーションズ(本社:東京都港区)は「仕事」と「恋愛」に関するモチベーション調査を行った。全国の20~40代の男女、618人にアンケートしたもの。
 アンケートで、仕事に対するモチベーションと、職場に好感を持っている異性の有無を聞いたところ、「職場に好感を持っている異性がいると答えた人ほど、仕事に対するやる気(モチベーション)は高くなる」という傾向がわかった。「好感を持てる異性がいる」と答えた人では、「自分のモチベーションは高いと思う」人が74.2%だったのに対し、「好感を持てる異性がいない」人では42.4%にとどまった。同社では、「個人のモチベーションは職場内での恋愛感情にも関係している可能性がある」と指摘している。
 それでは、職場内ではどのような異性が好まれるのだろうか。
「職場内で好感を持っている異性がいる」と答えた人を対象に、複数回答でその理由を聞いたところ、男女でその基準が異なることがわかった。
男性では「見た目(スタイルや容貌)に好感がもてるから」という理由を挙げた人が90.3%、続いて「立ち居ふるまいやしぐさに好感が持てるから」が88.7%だった。
 これに対し、女性で「見た目」、「立ち居ふるまいやしぐさ」という項目を選んだのはそれぞれ70.6%、66.7%にとどまった。最も多かったのは、「性格や考え方に好感が持てるから」(78.4%)で、「仕事に前向きに取り組む姿に好感が持てるから」(72.5%)、「仕事ができること、成果をあげていることに好感が持てるから」(72.5%)という理由が続いた。
 男性から最も「好感を持つ理由」として選ばれなかったのは「仕事ができること、成果をあげていることに好感が持てるから」(41.9%)。特に 20代男性ではわずか30%だった。
 好感を持つ理由が男性と女性ではっきりと異なっていることが見て取れる。
「恋人にしたい人の仕事タイプ」を聞いたアンケートでも、同じ傾向の結果となった(単数回答)。
 男性で最も多かったのは「プライベート重視タイプ」(35.9%、20代は特に多く43.7%)だったのに対し、女性で最も多かったのは「仕事を楽しむタイプ」(35.6%)。
また、「スペシャリストタイプ」の異性に対する評価は男性が2.3%、女性が11.0%と、ここでも差がついた。共働き夫婦が増加する傾向があるが、男性は女性に対し「仕事よりプライベートを充実させてほしい」と望むことが多いようだ。
 男女ともに人気がなかったのは「報酬志向タイプ」(男性0%、女性1.3%)、「出世志向タイプ」(男性0.6%、女性1.9%)。女性は、直接的に報酬や出世を求める異性ではなく、「仕事を楽しむ」異性を好むことがわかった。
「プライベート重視」の男性を好む女性は12.3%と多くはなかった。だが、仕事よりプライベートの充実に重きを置く男性も悩むことはない。タイプ別の傾向を分析した調査結果によると、「プライベート重視タイプ」女性は、「プライベート重視」の男性を選ぶ割合が37.6%と、女性は同じタイプの異性を選ぶ傾向があるからだ。
 職場内に気になる異性がいる場合は、とりあえず彼女(彼)が、どんな「仕事タイプ」なのかを見極めてみると、よいアプローチ方法が見出せるかもしれない。

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