固定電話での電話応対に極度の恐怖やストレスを感じる「固定電話恐怖症」について、2月5日に朝の情報バラエティ番組「スッキリ」で取り上げられ、ネット上でも話題となっています。
【画像:みんなの言葉を可視化してみると】
電話恐怖症とは「電話に出る、もしくは出ようとすると、心身症状を伴う苦痛を感じること」を指します。ある調査では会社の固定電話にかかってくる電話がストレスだと感じる人が62.42%で、なかでも東京の20歳から34歳の世代では71%にものぼるそうです
(参考:20代に広がる「固定電話恐怖症」ベルが鳴っただけで体が震え心臓ドキドキ・・・退職する人も : J-CASTテレビウォッチ)。●ネットでは共感者が続出
SNS分析ツールで「固定電話恐怖症」に関するツイートを解析した結果、92.2%がネガティブと分類され、圧倒的でした。その中でも「突然かかってきた電話に出ることが怖い」と、共感する声が多いようです。●「固定電話恐怖症」の盛り上がりは?
8時スタートのワイドショー番組「スッキリ」で固定電話恐怖症について触れたことにってネット上でも話題となり、10時には1100ツイートを超える盛り上がりを見せました。●「誰からかかってくるか分からないから怖い」固定電話が怖いと感じる声が多数
「固定電話恐怖症」に対してネガティブな反応を示したツイートでは、固定電話での応対が「怖い」と、共感する声が多くを占めています。特に電話をかけてくる相手が誰なのか分からないことに「怖い」と感じる人が多いようです。
「誰かが突然、強制的に自分の時間に割り込んでくる」など、電話応対によって自分の時間が割かれてしまうことに「怖くて当たり前」とする声もありました。●「むしろ電話が嫌い」固定電話だけでなく電話というツールに対する批判的な声
固定電話恐怖症に共感するツイートのなかには固定電話だけでなく、電話そのものが嫌いであるといった声が多く見られました。
特に多かった意見として「こっちの都合を無視してかかってくる」と、受け手の都合とは関係なしに会話がはじまってしまうという点。「相手の都合でかけてきて、こっちの手を止める電話の必要性がわからない」など、電話によって自分の作業をさえぎられてしまうことに不快感を覚える人が多いようです。
●「なんでメールにしないの?」電話よりもメールを推奨する声
仕事ではコミュニケーションツールとして電話を利用するよりも、緊急時以外はメールを利用したほうがよいといった意見も寄せられていました。
「メールは時間の縛りがない」「メールは1度しっかりと考えられる」など、電話ではリアルタイムで会話しなければなりませんが、メールは自分のタイミングで相手に返信できるので、焦ったり緊張したりせずに正確な情報を相手に伝えられるという利点があげられています。●まとめ
20代に増えてきている固定電話恐怖症。その背景として、家庭で固定電話を設置していないことや、過去の電話応対でかけ手や上司から怒られた、などといった経験から固定電話恐怖症になってしまう人が多いようです。
仕事で利用するコミュニケーションツールが固定電話から、メールやチャットへ置き換われば、固定電話恐怖症の人も少しは安心できるようになるかもしれません。●調査概要
調査期間、2020年2月5日
調査対象、Twitter
調査件数、2903 件(10%サンプリング)
調査キーワード、固定電話恐怖症
調査方法、対象期間のTweetを「SocialInsight」によるテキストマイニングにより分析