「求人情報の内容を半分以上信じていない」女性が37.3%

女性の転職サイト「女の転職type」を運営するキャリアデザインセンター(東京都港区)は、女性会員を対象に「求人情報の見方」についてアンケートを実施した。求人情報に書いてある内容をどの程度信じているか聞いたところ、半分以上信じていない(5割以下)と答えた人が37.3%いることが分かった。

 最も多かったのは「7割」で25.4%、次いで「5割」が24.9%、「6割」が22.4%だった。

 求人情報を信じていない理由を聞くと、1位は「ネガティブなことは書かれていないと思う」が75.5%で、2位は「都合のいいことだけ書かれていると思う」の60.2%、3位は「少し盛っていると思う」で58.0%だった。

 その他、「現在働いている企業の求人情報に実情と違う点があった」や「人事は現場のことを分かっていないから」という声も聞かれた。

●面接と求人情報に書かれていた内容の違い

 面接で求人情報に書かれていた内容と違うと思ったことがあるか尋ねたところ、「ある」と答えた人が57.6%で、「ない」の42.4%を上回った。求人情報を見て感じた印象と実際の業務内容や条件面が違うと感じる人が多いことが分かった。

 「ある」と答えた人からは、「月の残業時間11時間と記載があったが、面接時にはお客さまあっての仕事なので何時に帰れるか分からないと言われた」(40代営業系)、「育児時短勤務ありになっていたが実際は1年働いている人が対象だった」(40代介護、医療・福祉系)などが聞かれた。

 求人情報のどの項目を見て「女性が活躍している職場」だと感じるかを聞いた。1位は「出産・育児をサポートする福利厚生」(50.9%)、次いで2位は「育児休業取得率」(50.0%)、3位は「女性の平均継続勤務年数」(48.3%)だった。

 「女性管理職割合」(39.2%)や「役員に占める女性の割合」(20.8%)などの役職に就く女性の割合を見るよりも、女性が長く働き続けるための制度が整っているかという点を見て、女性が活躍している会社と感じる人が多いことが分かった。

 今回の調査は、「女の転職type」会員を対象にインターネットで行った。期間は21年10月5~19日、有効回答数は638人。

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