「泣いてもあまちゃんは帰ってこない」 “あまロス症候群”の悲痛な声

28日に全156回の放送が終了したNHK連続テレビ小説「あまちゃん」の視聴率が30日、ビデオリサーチから発表され、28日の最終回の平均視聴率が23・5%(関東地区、以下同)、期間平均が20・6%だったことが分かった。
 NHKによると、午前7時半から放送されたBSプレミアムの視聴率は期間平均で5・5%。また関西地区は最終回が21・1%、期間平均は16・9%だった。
 最高視聴率は9月16日の27・0%だったが、これは台風18号の上陸でNHKの視聴率が軒並み上昇したことによるもの。期間平均では前作「純と愛」の17・1%を大きく上回ったが、その前の「梅ちゃん先生」の20・7%にはわずかに及ばなかった。
 だが、劇中歌や本など関連商品が飛ぶように売れ、「あまちゃんロス症候群」に悩むファンが続出するなど、「あまちゃん」は視聴率のデータ以上に広く親しまれた。主演の能年玲奈(20)は「本当に幸せに思っています。大好きなものに飛び込んでいくのって気持ちいい!じぇじぇじぇ!」とコメント。チーフプロデューサーの訓覇(くるべ)圭氏は「数字では測れない愛情を日々感じ、それを励みに制作を続けることができました」と手応えを振り返った。
 30日は「あまちゃん」がない月曜日となり、インターネットの掲示板には「泣いたってあまちゃんは帰ってこない」というタイトルで書き込みが。また「あまちゃんを1回目から再放送しろ」「今日から自主的再放送だ」など、「あまロス症候群」にかかったファンの悲痛な声が相次いで書き込まれた。
 NHKは10月14日の体育の日に、早くも「あまちゃん」総集編の放送を決定。前編は午前8時20分から、後編は午前10時5分から、合計約3時間の放送となる。
 10月1日放送には日本テレビ系バラエティー「火曜サプライズ」(火曜午後7時)に能年がゲスト出演。司会を務める人気デュオ、WaTのウエンツ瑛士(27)に加え、「あまちゃん」で“ストーブさん”と呼ばれた人気キャラを演じたWaTの小池徹平(27)も参加。他局ながら「あまちゃん」の余韻にひたれそうだ。

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